福井県産のズワイガニ「越前ガニ」の特徴
ここでは「越前ガニ」の特徴について紹介していきます。越前ガニはズワイガニの種類であり、ズワイガニブランドの一つです。ズワイガニブランドは各地方にありますが、越前ガニは福井県で獲れるズワイガニのことを指しています。
ズワイガニはどの地域で獲れても根本的に違っている部分はない、と思われがちですが、実は少しずつですが各地方で違いがあるのです。それでは越前ガニの特徴について詳しく見ていくことにしましょう。
まず越前ガニと呼ばれているのは福井県産のズワイガニのこと、ということは先ほども少し書きましたが、さらに細かく見ていくと、越前ガニと呼ばれているのは福井県産の雄ズワイガニに限られているのです。
福井県産でも雌ズワイガニの場合は越前ガニではなく「せいこガニ」と呼ばれています。同じズワイガニですが、雄と雌で名称が違うというところが越前ガニのまず一つ目の特徴です。
雄である越前ガニは甲羅の幅が15センチであるのに対し、雌であるせいこガニは708センチと小ぶりとなっています。大きさにかなり差があるので、越前ガニとせいこガニは見た目から判断をつけることが可能です。
そして越前ガニの二つ目の特徴としては、甲羅に付着している「黒い粒」があります。「黒い粒って何?」と不思議に思われる方がほとんどかもしれませんが、実際にズワイガニをさばいたことがある方は見たことがあるのではないでしょうか?
越前ガニの甲羅に付着している黒い粒は、一言でいうとカニの甲羅に寄生している「寄生虫」です。特に虫が苦手な方などに「虫が甲羅に付いているなんて気持ち悪い…」と思われてしまうことがあってもそれは仕方がないことなのですが、実はこの黒い粒である寄生虫は、カニが美味しく育つことのできる海に生息している虫なのです。
つまり、黒い粒がたくさん付着している越前ガニは、カニが美味しく成長できる海で育ったという確実な証拠を持っているということになります。甲羅に黒い粒が付着していることが「美味しい越前ガニである」という最大の証になっているんですね。
虫が苦手な方々にとっては、見た目は少し気持ち悪く感じてしまうかもしれませんが、これは美味しい越前ガニを表しているのだということを覚えておいていただければ、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか?美味しい越前ガニを食べたいときには、是非黒い粒がたくさん付着しているカニを選ぶことをおすすめします。
では、ここからは先ほども書いた福井県産の雌ズワイガニ「せいこガニ」の特徴について見ていきましょう。せいこガニは雄である越前ガニに比べて小ぶりですが、美味しさは越前ガニに引けを取りません。
せいこガニの最大の特徴は、お腹に抱えている卵にあります。せいこガニの卵には、綺麗なオレンジ色をしている「あかこ」と、深い赤みがかったワイン色をしている「くろこ」がありますが、あかこは未受精卵、くろこは受精後の卵となっています。
このようなせいこガニの卵であるあかこやくろこは高級珍味として有名で、越前ガニと共に人気の高い食材となっています。しかもこのあかこやくろこが食べられるのは、11012月のたった2か月の間だけです。せいこガニは1月上旬には産卵を始めるので、産卵が始まる約2か月の間のみ味わえる食材ということから、高級珍味として扱われているんですね。
皆さんも是非一度、本場の美味しい越前ガニや貴重なせいこガニの卵を味わってみてはいかがでしょうか?