ズワイガニを上手に解凍してもっと美味しく

皆さんは冷凍のズワイガニを購入したことはありますか?通販などでズワイガニを買う場合は、主に冷凍のズワイガニであることがほとんどですので、家庭で解凍してズワイガニを食べたことがある、という方々も多いのではないでしょうか。

でも、ズワイガニの解凍方法は少し間違えるとズワイガニの美味しい風味が落ちてしまう場合が考えられます。冷凍のズワイガニは風味をそのまま保てるように冷凍してあるので安心といえば安心なのですが、肝心なのは解凍方法です。

正しい解凍方法で解凍をしないと、ズワイガニ本来の風味が飛んでいってしまいますので、冷凍のズワイガニを食べるときには、まず解凍方法をよく学んでおきましょう。

今まで解凍に失敗してズワイガニが美味しく食べられなかった、という方々もいらっしゃるかもしれませんので、これを機会にズワイガニの上手な解凍方法を身につけてくださいね。それでは、冷凍のズワイガニを上手に解凍する方法を詳しく紹介していくことにしましょう。

まず、冷凍のズワイガニの表面をよく見てみてください。薄い氷の膜が張っているのがわかるでしょうか?これは「グレース」と呼ばれるもので、ズワイガニの風味を逃がさないために氷の膜を張っているのです。

ズワイガニが冷凍されているとき、グレースはそのままの状態では凍ったままなので問題ないのですが、ズワイガニを解凍するとグレースも一緒にとけてしまいます。

とけたグレースは水になってしまうので、風味を逃がさないためのグレースがかえってズワイガニの風味を落としてしまう原因になりかねないのです。では、どのような方法を採ればズワイガニの風味を落とさないように解凍することができるのでしょうか?

まず一つ目の解凍方法に「自然解凍」があります。無理矢理に解凍するのではなく、常温で冷凍のズワイガニを解凍していく方法です。ただし、ズワイガニをただ置いておくだけではグレースが水になってしまうだけですので、必ず厚手のキッチンペーパーや新聞紙を用意しておいてください。またはズワイガニが乗るくらいのお盆などでも構いません。とけたグレースで水浸しになってしまわないように前もって防いでおきましょう。

そしておなかを上にしたズワイガニをその上に乗せ、常温で解凍していきます。自然解凍における解凍時間としては、気温20度くらいの部屋で約304時間程度が目安となりますが、その日の気温やズワイガニの大きさによって多少前後することがあるので、溶けていく様子を見ながら自然解凍していきましょう。

二つ目の解凍方法としては「流水解凍」があります。流水によってズワイガニの氷を溶かしていくのですが、ズワイガニにそのまま流水をかけて解凍するわけではないので注意してください。

流水解凍は、ズワイガニをビニール袋などに入れて水が直接かからないようにした上で流水をかけるという解凍方法になります。常温で解凍する自然解凍の方法に比べて速く解凍することができるので、急ぎの場合は流水解凍をおすすめします。

また、ある程度流水解凍が終わり、常温での解凍に切り替える場合には一度ビニール袋から出して解凍してください。

それでは最後に、三つ目の解凍方法の「冷蔵庫解凍」を紹介しましょう。冷蔵庫で約8012時間程度解凍することで美味しいズワイガニを食べることができます。この場合も自然解凍のときと同様に、厚手のキッチンペーパーやお盆の上に乗せて解凍することがポイントになります。

ズワイガニが美味しく食べられるように、以上のような正しい解凍方法をしっかり覚えておきましょう。

かにみそも美味しい!ズワイガニのかにみその上手な食べ方

ズワイガニの美味しいところは身だけではありません。かにみそもとても美味しいので、ズワイガニを食べるときは是非かにみそも食べていただきたいのですが、実は「かにみそってどうやって食べるの?」という方々が意外にも多くいらっしゃるのです。

ズワイガニの身はいろいろな料理にして食べることができても、かにみそに関しては「どのように料理したら美味しく食べられるのかわからない…」という方々も多いんですね。

そこで、ここではかにみその上手な食べ方とより美味しくかにみそを食べられる方法について詳しく紹介していくことにしましょう。今までかにみそを食べたことがない方、かにみそを食べたいけれど食べ方がわからない方、かにみその新しい食べ方を発見したい方など、かにみそに興味がある方は是非ご参考にしてくださいね。

それではまず、かにみその上手な食べ方から見ていきましょう。かにみそはズワイガニの甲羅についていますので、かにみそを食べるにはズワイガニをさばかなくてはなりません。

自分でズワイガニをさばくのは難しそう…と思われる方々も多いかと思いますが、家庭でも簡単にズワイガニをさばく方法を【家庭でも簡単にできるズワイガニの正しいさばき方】で紹介していますので、かにみそを食べる前にこちらを参考にしながらズワイガニをさばいていきましょう。

ズワイガニをきれいにさばくことができたら、いよいよズワイガニの甲羅についているかにみそを取っていきます。かにみその取り方は非常に簡単で、スプーンなどを使ってかにみそをすくい出すだけでOKです。

スプーンですくってそのまま食べることもできますし、ズワイガニを鍋料理で食べる場合には鍋にかにみそを入れるのもおすすめです。かにみそを入れたズワイガニ鍋と入れないズワイガニ鍋とでは、味のコクがまったく違います。

ズワイガニのダシだけでも美味しいズワイガニ鍋になりますが、かにみそを入れるとさらにズワイガニの味が引き立ち、かにみその味もしっかり鍋全体に行き渡ります。ズワイガニを鍋料理にするときには、是非かにみそも一緒に鍋に入れてくださいね。

また、かにみそをスプーンですくってそのまま食べる、と先ほど書きましたが、この場合のかにみそは生の状態になります。初めてかにみそを食べる方の中には「生はちょっと…」と思われる方々もいらっしゃると思いますので、ここからは生で食べる方法以外で美味しくかにみそを食べられる方法を紹介していきましょう。

生で食べないかにみその美味しい食べ方として最もシンプルなものが「焼きかにみそ」になります。焼きかにみそにする場合には、甲羅についたかにみそをスプーンですくい取らず、甲羅ごと遠火で焼きます。かにみその汁気がなくなるくらいまで弱火で焼いてください。かにみそがスクランブルエッグくらいのかたさになってきたら、焼きかにみその完成です。

食べ方は生のかにみそと同様に、甲羅からそのままかにみそをスプーンですくって食べるといった方法でOKです。生でかにみそを食べることに抵抗がある方は、焼きかにみそを試してみてはいかがでしょうか?焼きかにみそを食べたことがない方も、是非焼きかにみそを試してみてくださいね。

そのほか、ゆでたズワイガニの身につけたり、軍艦巻きのお寿司にしたりして食べてもかにみそは美味しく食べられます。意外にも使い勝手の良い食材ですので、ズワイガニを食べるときはカニの身だけでなく、かにみそもいろいろな料理にして楽しんでみてくださいね。

「オピリオ」と「バルダイ」の特徴とズワイガニの近縁種について

日本のズワイガニは様々な土地で獲られ、食用として売られています。しかし、日本で食べられているズワイガニには日本産ではないズワイガニも存在しているのを知っていましたか?ズワイガニが獲れるのは日本だけではないのです。ここでは、日本以外でも獲られているズワイガニについての説明とその特徴についてみていきたいと思います。

まずは「オピリオ」と呼ばれるズワイガニの種類の特徴について詳しく紹介していくことにしましょう。オピリオというズワイガニは、日本では「本ズワイガニ」と呼ばれています。

日本で獲れるズワイガニもこのオピリオ種ということになりますが、オホーツク海域やカナダなどで獲れるズワイガニも同じくオピリオ種となっています。

私たちが普段から食べる機会の多いズワイガニの種類としてはこのオピリオがほとんどで、越前ガニや松葉ガニなどのズワイガニブランドを持っているカニも同様にオピリオ種です。オピリオはブランド性が非常に高く、越前ガニや松葉ガニのほかにも各地でズワイガニのブランド化が行われています。

越前ガニや松葉ガニの産地を見るとわかるように、ズワイガニにブランド性を持たせることで地域の活性化につながるのです。ズワイガニをメインに扱ったイベントなどを行っている産地も多くあることから、さらにオピリオ種である本ズワイガニの認知度も高くなっています。

オピリオ種はこうしたブランド性が高く、認知度も高いことが特徴として挙げられますが、ズワイガニの味としては甘みが強いことも特徴となっています。

以下でオピリオ種以外のズワイガニの特徴についても紹介していきますが、オピリオ種はほかのズワイガニと比べても甘みが一番強いズワイガニと言われています。どんなカニ料理にも適している身の量を持っているので、そういった特徴からも認知度とそして人気が高いズワイガニと言えるでしょう。

では、ここからは本ズワイガニであるオピリオ以外のズワイガニについて見ていきます。まずは「バルダイ」と呼ばれる、主にロシア東岸地域で獲れるズワイガニについて紹介していきましょう。

バルダイは主にロシアで獲れるズワイガニなので、日本では獲られることはありません。ロシアで獲られるズワイガニもバルダイのほかに「ベニズワイガニ」という種類のズワイガニが獲れることがありますが、ほとんどはバルダイとなっています。

バルダイはオピリオほど甘みが強いズワイガニではありませんが、ズワイガニ独特の甘みを持ったカニとなっています。また身が大きいことも特徴で、カニ料理としては「カニしゃぶ」などがぴったりのズワイガニになります。

バルダイは輸入ズワイガニとして売られていますので、カニしゃぶなどでズワイガニを食べたいときには是非バルダイを使ってみてはいかがでしょうか?

このように、ズワイガニにはオピリオとバルダイという種類があることがお分かりいただけたかと思います。そのほかにも、先ほど少し出てきた「ベニズワイガニ」もズワイガニの近縁種として知られています。

日本では「紅ズワイガニ」という名称で呼ばれている通り、オピリオと同じく日本海でも水揚げされているズワイガニです。日本以外では北朝鮮やロシアなどの地域でも獲られているので、比較的広範囲で獲られているズワイガニになります。

ただ、オピリオやバルダイに比べて味は若干落ちることが特徴となっています。ベニズワイガニについては【どっちが美味しい?ズワイガニと紅ズワイガニの味の違い】で紹介していますので、是非こちらもご覧ください。

温泉でズワイガニを満喫!ズワイガニが食べられる温泉

美味しいズワイガニを食べたいなら、ズワイガニを食べることができる温泉をおすすめします。温泉は全国各地にありますが、旬の美味しいズワイガニが食べられる温泉となると、やっぱりズワイガニの産地などが関わってきますから限られてきてしまうことが特徴です。

しかし、温泉で食べる旬のズワイガニはまた格別ですので、皆さんも是非すてきな温泉でズワイガニを満喫してみてはいかがでしょうか?それでは、ズワイガニが有名な温泉をいくつか紹介していきましょう。

ズワイガニは主に日本海側で水揚げされますので、ズワイガニが食べられる温泉も日本海側が多く見られていますね。また産地によってブランド名が違っているので、ここではズワイガニブランドごとに温泉を紹介していくことにします。

まず福井県産の「越前ガニ」が食べられる温泉としては「休暇村 越前三国」がおすすめです。越前三国は福井県坂井市にある、温泉はもちろん日本海の美味しい食べ物をたくさん食べることができる温泉施設となっています。

旬の日本海の幸が食べられることが魅力的な温泉施設ですので、越前ガニが旬である時期は美味しい越前ガニを食べることもできます。お子さん連れも大歓迎の温泉施設ですから、冬休みの旅行などにもおすすめです。日帰りでも利用できるので、宿泊する余裕がない場合でも大丈夫ですよ。

越前ガニを食べて温泉も楽しめる、まさに一石二鳥の宿となっています。是非皆さんもご家族で旅行に出掛けてみてはいかがでしょうか?

次に紹介する温泉は美味しい「松葉ガニ」を食べられる温泉施設です。松葉ガニは北陸地方で獲れるズワイガニブランドになります。松葉ガニは様々な地方にありますが、ここでは兵庫県で獲れる松葉ガニが食べられる温泉を紹介しましょう。

皆さんは「城崎温泉」を知っていますか?城崎温泉は兵庫県にある有名な温泉街です。「城崎温泉駅」という駅もあるくらい有名な温泉街となっていますので、アクセスも非常に簡単で行きやすく、様々な温泉が楽しめることが特徴です。

城崎温泉に宿泊することはもちろん、温泉街には旅館もたくさんありますので宿泊先を自由に選ぶこともできます。また温泉街ということで、数多くの観光スポットがあることも人気の一つです。

浴衣を着て温泉街をゆっくり散策するだけでも、ゆったりとのんびりとした時間が過ごせます。家族で行っても楽しめますが、特にカップルや夫婦の皆さんにおすすめの温泉街となっています。

そして城崎温泉は、美味しい松葉ガニが食べられることもその人気の理由となっています。「城崎といえば松葉ガニ」といっても良いくらいに松葉ガニで有名な地域ですので、特に松葉ガニが目当てではないという場合でも、城崎温泉に行ったら是非松葉ガニを食べることをおすすめしますね。

毎年、松葉ガニ漁が解禁になる冬の時期になると、城崎温泉では「かに王国」という大きな松葉ガニのイベントが行われます。イベントではカニ雑炊が食べられたり、景品として松葉ガニが貰えるゲームなども開催され、毎年のように大きな盛り上がりを見せています。

イベントは松葉ガニが旬の時期にはずっと行われていますので、皆さんも是非、松葉ガニが美味しい時期に城崎温泉に行ってみてはいかがでしょうか?

このようにズワイガニが美味しい温泉は各地方にありますので、夫婦やカップルで、または家族で温泉とズワイガニを楽しんでくださいね。

ズワイガニの重さはどれくらい?ズワイガニの重量比較

ここではズワイガニの重量比較について見ていきます。ズワイガニは数多くあるカニの種類の中でも比較的大きなカニですが、すべてのズワイガニが同じように大きいわけではありません。大きなズワイガニもいれば小さなズワイガニもいますので、ズワイガニの重さはズワイガニの大きさによって大きな差があります。

それでは、ズワイガニの大きさごとにズワイガニの重量を比較してみましょう。まずは比較的小さいズワイガニから見ていきます。

小さいズワイガニは、雌ズワイガニである場合がほとんどになります。例えば福井県で獲れるズワイガニ「越前ガニ」などの場合、雄と雌の大きさは7センチほど違いがあります。これだけ大きさが違っていると、重量にも大きな差が現れてきます。一般的に雄のズワイガニは450グラムで、雌ズワイガニはそれよりも重さは少なくなっています。

また、福井県産の雌ズワイガニの場合は「越前ガニ」ではなく「せいこガニ」と呼ばれていますので、ズワイガニという名称で販売されていない場合があります。雌のズワイガニが食べたい場合には、ズワイガニではなくせいこガニという名称のカニを探してみることをおすすめします。

越前ガニとせいこガニについては【福井県産のズワイガニ「越前ガニ」の特徴】でも紹介していますので、ズワイガニ選びの参考にしてみてくださいね。

このような450グラム程度のズワイガニは見た目が小さいので、ズワイガニから取れる身も適度な量となっています。一人分のズワイガニの量に最も適しているので、重さからズワイガニを選びたいときには「一人分で450グラム程度」といったように目安にしておくと良いでしょう。重量の少ないズワイガニは、ズワイガニをちょっと料理に使いたいときや小さなズワイガニ鍋にもぴったりなので使い勝手も良いですよ。

次に重量が大きいズワイガニは、6000700グラム程度のズワイガニになります。一般的にズワイガニというと、このくらいの重さであることがほとんどです。購入頻度が高いズワイガニもこのサイズのズワイガニになります。

食べられる身の量は大体102人くらいの量となっていますので、6000700グラムのズワイガニが2杯あれば、家族4人で食べられるくらいのズワイガニの量ということになりますね。家族でズワイガニを食べたいときには、6000700グラムのズワイガニをいくつか用意しておくと良いでしょう。

そして最も大きなズワイガニは1キロ程度の重さがあるズワイガニです。小さなズワイガニの450グラムと比べると約2倍にもなるので、非常に大きなズワイガニになります。1キロもあるだけあり、身もたっぷりでかにみその量も多いことが特徴です。

しかし、1キロ程度もあるズワイガニはそれほど多く見られるわけではなく、北陸地方で獲れる「松葉ガニ」などがこの重さのズワイガニに当てはまります。松葉ガニとは、ズワイガニブランドの一つで、福井県産の越前ガニなどと同様にズワイガニのブランド名として使われている名称です。

松葉ガニについては【松葉ガニとズワイガニに違いはある?「松葉ガニ」の特徴】で詳しく紹介しているので、松葉ガニの特徴をもっと知りたい方はそちらをご覧ください。

以上のようにズワイガニの重量を比較してきましたが、ズワイガニ一つをとっても様々な重さがあることが分かっていただけたかと思います。ズワイガニを選ぶときには、重さから身やかにみその量を比較して選んでみるのもおすすめですよ。

福井県産のズワイガニ「越前ガニ」の特徴

ここでは「越前ガニ」の特徴について紹介していきます。越前ガニはズワイガニの種類であり、ズワイガニブランドの一つです。ズワイガニブランドは各地方にありますが、越前ガニは福井県で獲れるズワイガニのことを指しています。

ズワイガニはどの地域で獲れても根本的に違っている部分はない、と思われがちですが、実は少しずつですが各地方で違いがあるのです。それでは越前ガニの特徴について詳しく見ていくことにしましょう。

まず越前ガニと呼ばれているのは福井県産のズワイガニのこと、ということは先ほども少し書きましたが、さらに細かく見ていくと、越前ガニと呼ばれているのは福井県産の雄ズワイガニに限られているのです。

福井県産でも雌ズワイガニの場合は越前ガニではなく「せいこガニ」と呼ばれています。同じズワイガニですが、雄と雌で名称が違うというところが越前ガニのまず一つ目の特徴です。

雄である越前ガニは甲羅の幅が15センチであるのに対し、雌であるせいこガニは708センチと小ぶりとなっています。大きさにかなり差があるので、越前ガニとせいこガニは見た目から判断をつけることが可能です。

そして越前ガニの二つ目の特徴としては、甲羅に付着している「黒い粒」があります。「黒い粒って何?」と不思議に思われる方がほとんどかもしれませんが、実際にズワイガニをさばいたことがある方は見たことがあるのではないでしょうか?

越前ガニの甲羅に付着している黒い粒は、一言でいうとカニの甲羅に寄生している「寄生虫」です。特に虫が苦手な方などに「虫が甲羅に付いているなんて気持ち悪い…」と思われてしまうことがあってもそれは仕方がないことなのですが、実はこの黒い粒である寄生虫は、カニが美味しく育つことのできる海に生息している虫なのです。

つまり、黒い粒がたくさん付着している越前ガニは、カニが美味しく成長できる海で育ったという確実な証拠を持っているということになります。甲羅に黒い粒が付着していることが「美味しい越前ガニである」という最大の証になっているんですね。

虫が苦手な方々にとっては、見た目は少し気持ち悪く感じてしまうかもしれませんが、これは美味しい越前ガニを表しているのだということを覚えておいていただければ、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか?美味しい越前ガニを食べたいときには、是非黒い粒がたくさん付着しているカニを選ぶことをおすすめします。

では、ここからは先ほども書いた福井県産の雌ズワイガニ「せいこガニ」の特徴について見ていきましょう。せいこガニは雄である越前ガニに比べて小ぶりですが、美味しさは越前ガニに引けを取りません。

せいこガニの最大の特徴は、お腹に抱えている卵にあります。せいこガニの卵には、綺麗なオレンジ色をしている「あかこ」と、深い赤みがかったワイン色をしている「くろこ」がありますが、あかこは未受精卵、くろこは受精後の卵となっています。

このようなせいこガニの卵であるあかこやくろこは高級珍味として有名で、越前ガニと共に人気の高い食材となっています。しかもこのあかこやくろこが食べられるのは、11012月のたった2か月の間だけです。せいこガニは1月上旬には産卵を始めるので、産卵が始まる約2か月の間のみ味わえる食材ということから、高級珍味として扱われているんですね。

皆さんも是非一度、本場の美味しい越前ガニや貴重なせいこガニの卵を味わってみてはいかがでしょうか?

美味しいズワイガニを食べるには?ズワイガニの上手な選び方

ここでは美味しいズワイガニの選び方について紹介していきます。せっかくズワイガニを食べるのだから、やっぱり美味しいズワイガニを食べたいですよね。そこで皆さんに知っておいていただきたいのは、ズワイガニの上手な選び方です。

「ズワイガニなんてどれも同じじゃないの?」と思われる方々もいらっっしゃるかもしれません。しかし、ズワイガニは産地も違えば大きさも味もそれぞれ違うのです。

このようなズワイガニの違いに気付かずに、美味しいズワイガニを食べ損ねるなんていうことがないように、これから美味しいズワイガニの選び方を詳しく見ていきましょう。

皆さんはズワイガニを選ぶとき、まずどこを見るでしょうか?色や大きさなど見た目を重視する方がほとんどかと思います。見た目重視の選び方は決して間違っていないのですが、ズワイガニは意外にも多くの種類があることをまず学んでおく必要があります。

ズワイガニは「ズワイガニ」というカニ一種としては同じなのですが、産地によってブランド名としての種類がそれぞれ異なっていることが特徴です。松葉ガニ、越前ガニなどが代表的ですね。

その他「紅ズワイガニ」というズワイガニもあるのですが、紅ズワイガニは他の「本ズワイガニ」(松葉ガニや越前ガニなど)と比べて味が落ちることがよく見られています。見た目からしても紅ズワイガニは小さいので、本ズワイガニとはすぐに見分けがつくかと思います。そして肝心の味や食感に関しても、紅ズワイガニと本ズワイガニとは比べものにならないほど異なるタイプのズワイガニとなっています。

本ズワイガニと紅ズワイガニの違いについては【どっちが美味しい?ズワイガニと紅ズワイガニの味の違い】で詳しく紹介していますので、是非こちらもズワイガニ選びの参考にしてくださいね。

以上のように、見た目重視でズワイガニを選ぶときは色や大きさ、そしてそのズワイガニの産地がどこであるかというところがポイントになります。実際にお店で売っているズワイガニを買うときには、ズワイガニが獲れた産地について表示しているところがほとんどですので、産地によってズワイガニを選ぶ方法もおすすめです。

しかし、インターネット通販などでズワイガニを購入するときはどうでしょうか?サイトに載っているズワイガニの画像を見ても、色や大きさを自分の目でしっかり確認することは難しいですよね。では、ここからはインターネット通販でズワイガニを選ぶときのポイントについて見ていきましょう。

現在はインターネット通販でズワイガニを購入する方々も増えてきているので、ズワイガニの通販も比例するように増えています。ところが、ズワイガニについての詳細が薄い通販サイトが多く見られていることも事実です。

インターネット通販でズワイガニを購入するからには、ズワイガニの産地、獲れた時期、大きさ、値段、発送方法などズワイガニについてのあらゆる情報が必要となります。ズワイガニについての情報が少ないと、本当に安心して食べられる美味しいズワイガニなのか分かりませんね。

新鮮なズワイガニが届かない場合も考えられますから、インターネットでズワイガニを購入する際には情報が少ない通販サイトの利用を避け、できるだけ多くの情報が掲載されているサイトを利用するようにしましょう。

また、通販なので送料や支払い方法についてもよく調べてから購入を決めるようにしてくださいね。

ズワイガニに含まれている栄養成分と栄養バランス

ここではズワイガニに含まれている栄養素と栄養バランスについて紹介していきます。皆さんはズワイガニにはどんな栄養素が含まれているのか知っていますか?ズワイガニを食べることでどんな栄養が摂れるのか、ズワイガニの栄養バランスはどの程度に保たれているのか、というズワイガニの栄養に対する疑問をここで解決していこうと思います。

まずはズワイガニに含まれている栄養素について紹介していきましょう。ズワイガニには、多くの栄養素が含まれていますが、その中でも特に多く含まれているのが「ビタミンB12」です。

ビタミンB12とはどのような栄養素なのでしょうか?ビタミン類には非常に様々な種類がありますが、ビタミンB12は数多くあるビタミン類の中でも健康維持に必要不可欠な栄養素となっています。

ビタミンB12は「シアノコバラミン」とも呼ばれているので、聞いたことがある方々もいらっしゃるかもしれませんね。ビタミンB12は赤血球を作るために必要な効能を持っているため、貧血症の改善や予防に最適な栄養素となっています。

また、ビタミンB12の欠乏症の症状としては、悪性貧血などが代表的です。貧血の症状を予防するためにも、普段からビタミンB12が欠乏してしまわないように適宜摂取していく必要があります。

その他、ビタミンB12には不眠症を緩和する効果、神経を安定させる効果などもあるため、心身の不調にお悩みの方々にもおすすめです。女性の場合は月経前症候群や月経時のイライラ感を緩和させることもできます。

さらにビタミンB12は動脈硬化を予防する効果もあるので、体内の老化予防にも最適な栄養素となっています。動脈硬化が起きる原因として「ホモシステイン」という物質がありますが、このホモシステインの濃度を下げる効果がビタミンB12にはあるのです。

そしてホモシステインを下げる効果がある栄養素の一つに「葉酸」という栄養素もありますが、ズワイガニにはこの葉酸も含まれているのです。

葉酸は女性、特に妊娠中の女性には欠かせない栄養素です。妊娠初期に葉酸の摂取量を上げておくと神経管異常の予防になることから、妊娠初期の女性には葉酸が欠かせない栄養素となっているわけです。葉酸と同じく、ビタミンB12も妊娠中の栄養バランスに欠かせないものですので、ズワイガニに含まれている成分は、妊娠中の女性にとって必要不可欠な成分が詰まっているといっても過言ではありません。

では、そんなズワイガニの全体的な栄養バランスはどのように保たれているのでしょうか?ズワイガニ100グラムを例にとって見てみましょう。

エネルギー(熱量)は141.8キロカロリーとなっていますが、炭水化物は0.1グラムしか含まれていません。ズワイガニはタンパク質(13.9グラム)やナトリウム(310ミリグラム)、カリウム(310ミリグラム)などで構成され、亜鉛(2.6ミリグラム)、ビタミンB1(0.2ミリグラム)、ビタミンB2(0.6ミリグラム)、ビタミンB6(0.1ミリグラム)などのビタミン類も多く含まれています。

ちなみに先ほど挙げたビタミンB12は4.3マイクログラム、葉酸は15マイクログラムとなっています。ビタミンB12は1日の摂取量を軽く越えていますが、過剰摂取しても大きな問題はないので安心してズワイガニを食べることができます。

以上がズワイガニに含まれている栄養素と栄養バランスになります。今後は栄養の面からズワイガニの摂取を考えてみることもおすすめします。

ズワイガニってどんな生き物?ズワイガニの生態

ここではズワイガニの生態について紹介していきます。皆さんがいつも食べているズワイガニはどのような生態で生きているのでしょうか?皆さんがズワイガニを食べるまでの間にどのように成長してきたのでしょうか?

ズワイガニの生態について知ることで、ズワイガニを食べることに対しての意識が良い方向に変わることと思います。それでは、ズワイガニの生態について見ていくことにしましょう。

ズワイガニはエビ目カニ下目クモガニ科に分類されるカニの一種です。「クモガニ科」という名称は聞き慣れないかもしれませんが、実はズワイガニはクモとも関係がある生態を持っているのです。

ズワイガニとクモの関係については【実はクモ科だった!ズワイガニとクモの関係】で詳しい紹介を載せていますので、是非こちらもご覧になってください。

クモとも関係の深いズワイガニですが、もちろん日本で獲れるカニとして非常に有名なカニの一種です。主に深海に生息し、大型のカニとなっています。カニにはタラバガニや毛蟹など様々な種類がありますが、その中でもズワイガニは大型なカニとなっています。

ただし大きなズワイガニの場合は1キロ、小さなズワイガニの場合は6000700グラムと大きさと重さには差があるので、小さいズワイガニを食べることも可能です。

では、ここからはさらに詳しくズワイガニの生態について説明していきましょう。まずはズワイガニの成長から見ていきます。

ズワイガニは卵から孵化したばかりの「浮遊期幼虫」である時期は、プランクトンのように海中を浮遊しています。ズワイガニといっても、生まれたときから海底を這って生活しているわけではないんですね。

浮遊期幼虫の時期は約305か月くらい続き、浮遊期が終わると「稚ガニ」に成長します。赤ちゃんから子供に成長した、と考えると分かりやすいでしょうか。

稚ガニになるともう海中を浮遊する生活ではなく、海底を這って生活するようになります。形もだんだんとカニらしくなってきますが、親ガニに比べるとまだ小さく、脱皮を何度も繰り返しながら大きくなっていきます。そして「親ガニ」へと成長していくのです。この親ガニが、皆さんが知っているズワイガニの形になります。

親ガニは雄と雌では大きさが異なり、雄は15センチくらいまで成長するのに対し、雌は7センチ程度までしか成長しません。これだけ大きさに差があるので、素人目で見ても雄と雌の違いはすぐに分かります。

では、ズワイガニの雄と雌はそれぞれどのような役割をしているのでしょうか?ここからはズワイガニの産卵について見ていきましょう。

ズワイガニの雄は精巣が十分な発達を遂げる頃になると「成熟期」と見なされ、雌と交尾がをする準備ができます。また雄に対する雌の成熟期は、卵巣が十分な発達を遂げる頃で、卵巣の発達がピークになる時期は毎年8011月頃と言われています。ただしこれは日本海側におけるズワイガニの産卵期なので、地域によって多少前後することもあります。

そして卵巣の発達がピークを迎えると産卵が行われ、浮遊期幼虫が生まれ、稚ガニとなり、脱皮を繰り返しながらまた親ガニへと成長していくということになります。

また、ズワイガニは海底2000400メートルのあたりで群れとなって生息していることも特徴的です。泳ぐことはできないので、海底を這って生活をしているのがズワイガニの生態の主な特徴になります。

ズワイガニ漁の特徴、漁期と解禁時期

ここではズワイガニ漁について紹介していきます。ズワイガニ漁は、ズワイガニが獲れる時期(ズワイガニが旬の時期)に始まります。一般的にズワイガニが獲れる時期は細かい部分は異なりますが、大きく見て11月から翌年3月までとなります。この時期がそのままズワイガニの旬の時期に当てはまります。この時期は一番ズワイガニを美味しく食べられる時期ということですね。

そしてズワイガニの旬の時期が始まる11月初旬頃になると、ズワイガニ漁が解禁になります。その年々によって若干前後することもありますが、大体11月初旬にはズワイガニの漁は始まるのです。

11月から始まったズワイガニの漁期は、ズワイガニの旬が間もなく去る翌年3月後半頃に終わりを迎えます。ズワイガニの漁期が終わる時期も多少前後することはありますが、3月の後半には大体のズワイガニ漁は終わります。

しかし、このズワイガニの漁期の例は、富山県より西側の地域で獲れる雄ズワイガニに限るものです。実はズワイガニの漁期はどんな産地でも同じ時期というわけではないのです。ズワイガニの漁期は、地域や雄と雌によっても大きく異なっていることが特徴です。

以上で紹介したのは富山県より西側の地域で獲れる雄ズワイガニの漁期でしたが、同地域で獲れる雌ズワイガニの場合は11月初旬から翌年1月上旬までが漁期に適しています。地域によっては雄と雌で漁期が違っているので、ズワイガニの漁といっても一口には説明することができないのです。

しかし、新潟県より北側の地域で獲れるズワイガニの場合は、雄と雌でも漁期が同じ時期となっています。このように、ズワイガニの漁は非常に地域性の高いものであることがお分かりいただけるかと思います。

ちなみに新潟県より北の地域では、10月初旬から翌年5月下旬までがズワイガニの漁期と規定されていますから、富山県より西側の地域におけるズワイガニ漁とは様々な面で大きく異なったズワイガニ漁であることが分かります。

ズワイガニはどこで獲れるものも同じ、と感じる方々がほとんどかと思いますが、ズワイガニを獲る漁から見ても地域によって大きな違いがあるということを、是非この機会によく知っておいていただきたいと思います。

また、ズワイガニ漁は厳しい漁獲制限があることでも有名な漁となっているのをご存じでしたか?漁獲制限とは、ズワイガニを獲れる漁期においてもズワイガニを獲るためにかけられる制限のことです。

例えば、富山県より西側の地域では漁業者の自主規定によって、様々な漁獲制限が定められています。漁獲量の上限や禁止となっている漁区を規定したり、漁期を短縮すること、初産の雌ズワイガニは漁獲禁止であること、ミズガニは漁獲禁止であることなど厳しい規定がされた上でズワイガニ漁は成り立っているのです。

同じく新潟県より北側の地域におけるズワイガニ漁でも、甲羅の幅が90ミリ未満の雄や未成体である雌の漁獲は禁止されています。

このように、ズワイガニ漁は、漁期や漁における漁獲制限に地域性が高い特徴を持って毎年行われています。それだけ安全性も考慮されている漁なので、消費者である皆さんも安心してズワイガニを食べることができるんですよ。

これからズワイガニを食べるときには、ズワイガニ漁に関わる方々への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。また、どんな地域でどんな時期に獲れたズワイガニなのかということを考えてみるのもおもしろいかもしれませんね。

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